Ordinary World

ヤフーから引っ越してきました。

不思議なきっかけ

 
 


映画『沈黙-サイレンス-』本予告

 
友人と何の話をしていたのかは忘れたけど、
流れで遠藤周作の話になったことがあった。
その時は、元々多く本を読めない私が遠藤周作を読むことなんか
この先もないだろうと思って軽く聞いていた。
その直後、ネットでこの予告編を見て、ん!?と思い、
このタイミングで遠藤周作が来るってなんて不思議なんだろうと思った。
これはきっと見なければならないというヘンな使命感を与えられた気がした笑
星野道夫の時もこんな感じだったなー。
何よりも窪塚洋介を見てみたかった。邦画見ないくせに何故か・・・(^_^;)
 
とは言っても何だか難しそうだし、多少は遠藤周作のことを
予習して行くほうがよさそうだと思い、
本を読んでいたのでは映画が終わってしまうので、
NHKの番組でさらっと予習してから映画館へ出向いた。
この番組では「沈黙」の文章の抜粋もあって、本への興味も深まった。
恐ろしい拷問の様子を映像で観ることに耐えられるかは心配だったけど。
 
やはり神のことや宗教観は消化できないところが多くて
後半は私にはとても難しい会話が続いた。(退屈という意味では無い)
一日経った今日、余韻がまだ全然引かない。時間が経てば経つほど
じわじわくるような気がする。
私ごときが沈黙の意味を語れるわけもなく、
これから原作も読んでまたいろいろ感じたいとも思った。
 
日本人俳優陣、すごく良かった!
見たかった窪塚洋介演じるキチジローが、ロード・オブ・ザ・リング
ゴラムに重なったのは私だけかな~?両者弱き者で、いつも何かから
隠れているちょっと猫背な風貌もよく似ていた。
パードレ!が耳から離れない、、、
私は初対面の塚本晋也、これが窪塚以上に素晴らしかった!
あの処刑のシーンは怖かったけどしっかり見てあげた。
イッセー尾形が少しかわい過ぎたような気もしたけど、
海外の評価は彼が一番良かったよう?
このイノウエという人物については、原作のほうが詳しく書いてありそうなので
また見方が変わるかもしれない。
アンドリュー・ガーフィールドもすっかりいい役者さんになって!
 
残念なことは、まだ上映中に携帯いじる人がいるってこと。
それ以外は2時間半越えの長さも感じることなく、
この映画らしいエンドロールさえも素晴らしかった。