生と死を考える2本。
主題が対照的な2本の感想。
ジャレッドが助演男優賞に輝いたこの作品をやっと見ることができた。
ジャレッドは同性愛者の役柄ということで全編女装であったけど、
美しい~~ヽ(^o^)丿足もキレイ☆
ますますジャレッドを全力で応援しようと思った♪
おネエに有りがちなオーバーリアクションは無く、
賞に相応しいミニマルな演技が素晴らしかったと思う。
ジャレッドだけではなく、マシュー・マコノヒーの役作りも凄いな、、
まるで別人。21キロ減量したそうだ。
そういえば、ジャレッドは「チャプター27」で激太りして役作りしてたし
ウエイトコントロール方法を教えて欲しい!
身近では以前ほどHIVについて騒がれなくなったように思えるが、
鎮火したわけではないということを思い出さなければならない。
この映画も実話に基づいている。
日本ではつい最近群馬医大の信じられない医療ミスが発覚したけど、
本当に適切な治療をしてくれるのは組織化した大きな病院なのか?
実際、専門知識の無い私たちは病院の意のままに
命を委ねなければならないのも現実だと思うが、
主人公のロンはそうはしなかった。
死にたくないという一心で病気を受け入れ学ぶことで
本当に自分に必要な治療を施してくれる医師に出会うことができた。
医療の在り方について考えてしまった作品であった。
「海を飛ぶ夢」
ハビエル・バルデムの俳優としての素晴らしさは言うまでもないけど、
尊厳死を認めるか認めないかという論争には答えが出ないだろう。
ちょっと引っかかったのが、
ロサというラモンに近付いてきた女性が
私的にはちょっと不自然な存在だった。
こういう人いる…悪い人ではないけど、お節介とでも言うか。
シングルマザーで2人の子供がまだ小さいのに、
ヘタしたら殺人にもなり兼ねないことに手を貸すか??
あなたが捕まったらその子たちはどうするの?
彼女の決心は、女性弁護士フリアへのライバル意識のようにも思えて
何だかもやもや、スッキリしなかった。
どうせなら同じような境遇の女性弁護士フリアと最期を迎えて欲しかったけど、
実話なのでそこは筋書き通りにはいかなかったのかもしれない。
いろんなことを考えさせられはしたけど、死を選んだラモンの気持ちがわかる、
と軽々しくは決して言えないと思った。(イチローっぽく言う)
自分では動くこともできないラモンが、空想で窓から飛び立ち、
海まで飛んでいくカメラワークがとてもせつなかった。